エディトリアルデザイナーのアプリ制作日記

Unityで遊ぶ個人開発者のメモ書き

Unityアクションゲーム制作記 その11 アプリサイズで七転八倒

 日々、適当仕様のバグ取りに追われながら制作していたとき、ふと唐突にアプリサイズのことが頭をよぎりました。

 アプリの省サイズ化は、もう少しやりたいことを突っ込んでからと思っていたのですが、試験勉強のときに部屋の掃除がはかどるように、煮詰まっていたり、やらなければならないことがあるときに限って、本筋とは違うことが気になって仕方ない状態になり……少しはスリムにしておいたほうがいいだろうと、結局手をつけることになりました。 

 まずは、アプリの中身がどうなっているのかがどうなっているのか調べなきゃ、と見つけたのがここ↓。

soyliquid.blogspot.jp

 ごちゃごちゃとアセットを突っ込みまくっているので、何が出るかなーと思っていたら、使いもしない9MのWAVデータ(テスト用に初期状態として突っ込んでいたファイル。すぐ書き換えられて実際には使用されることはない)やら、初期の頃にメインタイトルの背景として使っていた8Mくらいの画像ファイル(放置していたオブジェクトにアタッチされてた)などが、ログにゴロゴロ出てきました……。これらを整理しながら、テクスチャや音楽データなどのサイズを変更したりして、だいたい60Mあたりに落ち着かせたのですが、ある日、2つのシーンを行き来できるようになったタイミングで、問題が起きました。

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 正確には問題というか気付いたことが1点、内訳の中になにやら突出してクソでかいサイズのものがある……。巨大なLevelsという項目の中身はなんなのか、しばし検索してみるも、どうにもよくわからず。名称からゲームレベル(=シーン)なのかなとあたりをつけて、試しにステージのオブジェクトを置いている2つのシーンを外してビルド。すると……

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すげー減ってる!

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 ちなみに2つのシーンに置いていたオブジェクトはコレ↑です。いまさらながら中身を確認していくと、パーツ1つで、最大15Kの頂点、9Kの面で構成されていて、FBXのサイズが200K〜300Kくらい。これが50個ほど、1つのシーンに置かれていたのですから、サイズがでかくなるのは当然といえば当然。なのですが、「このアセットかっこいいよねー、モバイルでも動くから大丈夫かなー」と頭の悪い子状態で購入したときには、こんなことになろうとは全く想像していませんでした。

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 シーンを1個にしてオブジェクト群をON/OFFしたり、メッシュインポートの圧縮設定を変えたり、試しにオブジェクトを増やしてみたり、いろいろ条件を変えて見たところ、シーンに生成されたオブジェクト(+α)が、ビルドしたときにがっつり含まれていると判明。知らないって怖い……。

 AssetBundleを利用して、必要に応じてシーン(ステージデータ)を読み込むようにすればいいのでしょうが(1シーンを数Mまで圧縮することもできそう、ふつーのゲームはそうしているんだろうなあ、きっと)、AssetBundleを使うとなると、当然シーンデータをやりくりするためのモノを作らなきゃならないだろうし、そもそも現在のUnityエディタの上でステージを作成する方法自体も手間のかかるもの。パーツの大きさだけが問題なら利用するアセットのサイズが小さいものに変えればいいともいえますが、これもすぐに物理的限界(アプリサイズ100M)を迎えそうで、根本的な解決になりません。設計段階できっちり仕様を決めておく、という当たり前のことをしていなかったツケがきたということでした。

 やれるだろうと思っていたことが無理と分かり、折れかけている心をなんとか騙しつつ、なんとか現状でステージを増やせないかアレコレ調べたりしましたが、解決策は見つからず。手間をあまりかけずにいい方法はないか、と思い詰めていたときに降ってきた言葉が「自動生成」でした。

 ダンジョン自体の自動生成までやらなくても、↓こんな感じで、

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スプレッドシートに書かれたマップ情報からダンジョンの生成をシーンにできないか……しばし悩むこと数日。うん、これならなんとかなるかもしれない。という方法が見つかったので、できるかどうか……いや、できるよにするためにがんばっていこう、きっとなんとかなる!